おいしい特産品が地域を救う! 農作物に込められた想いとストーリー特集
全国各地で採れるおいしい農産物。その裏には農家さんの努力と想いが沢山込められています。
食べた人の笑顔が見たい、地域を盛り上げたい……。そんな作り手のみなさんの熱い想いにフォーカスした動画を3本お届けします!
■ 朝採れが命! 大分県竹田市のスイートコーン
■ 沖縄県のノーベル賞⁉️ 糸満市の「美らへちま」
■ 地域を盛り上げる!️ 愛媛県西予市の原木しいたけ
■ 朝採れが命! 大分県竹田市のスイートコーン
黄金色に輝く夏のごちそう、スイートコーン。
大分県竹田市の菅生(すごう)で採れるスイートコーンは糖度18度以上もあると言われており、その甘さはフルーツにも匹敵するレベルだとか。
そんな甘くジューシーなスイートコーンの秘密は、朝晩の寒暖差にありました。
昼間の太陽のエネルギーを夜の気温の低さで糖分へと変換し、また朝が来る前に収穫することで柔らかく甘いとうもろこしになるらしいです。
1万本のとうもろこしをひとつひとつ向き合いながら管理し、夜明け前から大量の収穫作業を行うベテラン農家の堀孝敏さん。「また食べたい」の声を聞くためならどんな手間も惜しまないと堀さんは語ります。
お客さんも「生で食べられるほどおいしい」「孫にあげたい」と大絶賛。その笑顔は見ているだけで温かい気持ちになります。愛情たっぷりのとうもろこし、夏の食卓にいかがでしょうか。
■ 沖縄県のノーベル賞⁉️ 糸満市の「美らへちま」
続いては沖縄県糸満市で開発された新品種の「美らへちま」を紹介。
こちらのへちまは大きくて形が美しいだけでなく、加熱しても黒く変色しないことが特徴。
従来のへちまと比べると大違い!動画で見るとよりはっきりとわかります。
その美しさは県内の料理人のお墨付き。沖縄家庭料理店「まんじゅまい」の店主・富永實憲(さねのり)さんは美らへちまを使って人気メニュー「へちまのみそ炒め」を調理。
その美しい出来上がりと青臭さのない味わいから、美らへちまを「沖縄のノーベル賞よ」と評します。
美らへちまを生み出した沖縄県農業研究センターの長浜隆市さんによると、従来のへちまは年間を通した安定供給が難しく、形もバラツキがちだったそう。その課題を解決すべく、同センターではハウス栽培を研究し、変色についても約10年かけて改良を重ねてきました。
「へちまを食べたことがない人にも食べてもらい、いつかはゴーヤのような全国区の島野菜を目指している」と長浜さん本土でもお目見えできる日が楽しみです!
■ 地域を盛り上げる!️ 愛媛県西予市の原木しいたけ
このまま焼いてかぶりつきたくなるような肉厚で大きなしいたけ。
こちらの原木しいたけは「霧源(むげん)」という、愛媛県伊予市の横林(よこばやし)地区のブランドしいたけ。
横林地区は人口減少に直面しており、昭和30年ごろには約2100人いた人口も現在は約8割減の350人ほどになっているそう。
そんな横林地区を特産品の霧源が救うかもしれません。
数ある原木しいたけの中でも、かさの大きさ7cm以上、厚さ3cm以上で形が整っているものだけに名付けられる霧源。ここまで立派なしいたけが栽培できるのは、寒暖差による濃霧や山の急斜面など、横林地域の特性があってこそ!
最盛期から半分に減ってしまった生産者ですが、霧源の魅力に惹かれた若い生産者も現れ、世代を超えた交流が生まれているのだとか。ほかにも地域のブランド振興課や学生などが協力し、しいたけを加工した製品やレシピブックの開発に取り組んでいます。
「集落を守り、次の世代に繋ぎたい」という想いで地域一丸となって育てている霧源。動画を見るとより一層応援したくなります。
■想いを知ってさらにおいしく
各地域のおいしそうな農産物。その裏側にある生産者のストーリーを知るとさらに魅力的に見えてきますね。
生産者や地域を応援する意味での特産品選びも楽しいかもしれません。記事内で紹介しきれなかった、生産者のあたたかい想いをぜひ動画でもご覧ください!
(編集:ノオト)
【ビタちく愛炸裂!】長野県民が愛する「ビタミンちくわ」が5ヶ月ぶりに生産再開!
[長野県 長野市 篠ノ井杵淵字大門西 等]
神田(こうだ) のぞポンライター
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