うなぎがまさかの◯◯に? 料理人の腕が光る魚料理の動画特集

広大な海に囲まれ、多くの川が流れる日本では、魚を使った料理が多様に生み出されてきました。

その中には、もともと食用ではなかった魚を板前と漁師の工夫で普及させたり、苦手に思う人がいる魚でもおいしく食べられるようなアレンジを加えたりと、ユニークな経緯を持つ料理もあります。

今回は、料理人たちが腕によりをかけて作る、各地域の名産を使った魚料理に関する動画をご紹介します。

かつては食用ではなかった? 延岡名物のメヒカリ料理

嫌いな人も好きになる? 老舗店の創作うなぎ料理

「そうめんを流す」ほど生息する? 岩松川の天然うなぎ

鮮度バツグン!わらで焼く初ガツオのたたき

■ かつては食用ではなかった? 延岡名物のメヒカリ料理

みなさんは「メヒカリ」という魚をご存じでしょうか?

メヒカリとは、太平洋の水深150m以上の深海に生息する、体長5〜15cmの小魚。その名の通り、目が青く光っているように見えることが特徴です。

白身で骨が柔らかく、唐揚げが美味とされるメヒカリ。しかし、元々は宮崎県延岡漁港の深海エビ漁でよく穫れる雑魚(ざこ)として、市場に出回ることがない魚でした。

メヒカリを食用魚として普及させたのは、延岡市の老舗店「日本料理 高浜」。1981年、東京から来る食通のお客さんに、延岡ならではの料理を提供するため、地元漁師と協力してメヒカリ料理を考案したことがきっかけです。

そんな高浜の名物は、「メヒカリフルコース」。から揚げから、刺し身、南蛮漬け、塩焼き、みりん干し、天ぷら、寿司まで、さまざまな調理法でメヒカリの魅力を堪能できるコースです。

当日穫れたメヒカリで提供する刺し身は、白身魚でありながらしっかりとした脂の旨味が感じられる一品。アナウンサーも唸る、メヒカリフルコースの食レポの様子はぜひ動画からご覧ください。

■ 嫌いな人も好きになる? 老舗店の創作うなぎ料理

同じく宮崎県延岡市で約90年の歴史を持つ老舗店「愛甲うなぎや」では、うなぎを生かした創作料理を提供しています。

お店を訪れたのは、テレビ宮崎の佐々木六華(ろっか)アナウンサーと、うなぎが苦手という「アイドリング!!!」元メンバーの酒井瞳さん。

4代目店主の秋田潤さんは「うなぎが嫌いな人でも、好きにさせてみせる!」と意気込み、うなぎ料理を提供していきます。

最初に登場したのは、世にも珍しい「うなぎのつくね」。うなぎのすり身に鶏や豚、野菜などをブレンドし、炭火焼きにした料理です。

普通のつくねとは違ったうなぎ特有のふわふわした食感に、当初不安ぎみだった酒井さんも絶賛!

さまざまなうなぎ料理が出てくる中、食レポをする二人を特に驚かせたのが、うなぎ版チキン南蛮「うなタル」。うなぎの甘味とタルタルの酸味の相性はバツグンで、どんな料理にも合ううなぎのポテンシャルの高さを感じさせられます。

動画終盤では、王道のうな重に酒井さんがチャレンジ! 果たして酒井さんはうなぎ好きになれたのか……。その結末をぜひご覧ください。

■ 「そうめんを流す」ほど生息する? 岩松川の天然うなぎ

同じくうなぎでご紹介したいのが、愛媛県宇和島市を流れる岩松川の天然うなぎです。実は、岩松川は「うなぎでそうめん流しができるほど、たくさんいる」とも言われるうなぎの生息地。

県指定天然記念物の“オオウナギ”は全長1m超えも珍しくなく、宇和島市津島町の岩松公民館では、昭和32年頃に捕獲された1m56cmのオオウナギの標本が飾られています。

宇和島市津島町で「料理 田むら」を営む田村寿一(としかず)さんは、4〜9月の漁期に穫れた天然うなぎを捌いて冷凍保存することで鮮度を保ち、1年を通してうな重を提供しています。

宇和島市がある愛媛県南部では甘くて濃いタレが一般的ですが、田村さんは多くの人の口に合うように、あえてタレを薄めに仕上げているのだそう。

漁協から仕入れるのみでなく、ご自身でもうなぎ漁を実践している田村さん。動画ではその漁の様子もご紹介しています。果たして「そうめんが流れる」ほどのうなぎは穫れたのでしょうか?

■ 鮮度バツグン!わらで焼く初ガツオのたたき

銀色に輝く春の味覚・初ガツオ。四国有数の初ガツオの水揚げ量を誇る、愛媛県愛南町の深浦漁港では、旬の時期には毎日数トン単位で水揚げされるのだそう。

そんな穫れたて新鮮の初ガツオをいただけるのが、深浦漁港から車で5分の場所にある「お食事処 なにわ」。

代表の足立ゆかりさんによると、旬の初ガツオは身が締まっていて、皮の境目に脂が乗っているのが特徴とのこと。刺し身にすれば、やわらかい口当たりとフレッシュな甘味を存分に楽しめます。

なにわのおすすめメニューは、注文を受けてから調理する「わら焼きカツオのたたき」。わら焼きならではの香ばしさと、秘伝のタレや薬味が合わさり、カツオの旨味が引き立つ逸品となっています。

動画本編では、足立さんが初ガツオを豪快にさばく様子や、シンプルな刺し身の新鮮さを堪能する食レポも楽しめるので、ぜひご覧くださいね。

■ あなたの身近にも、おいしい魚料理があるかも?

素材そのもののおいしさはもちろん、料理人の腕が光る魚料理の数々。

その地域で食べるからこそ新鮮においしく味わえるものもありますが、あなたの身近にもそんな魚料理があるかもしません。

ぜひ地域の特産品に目を向けて、その味をより一層楽しめるよう工夫している料理店を探してみてはいかがでしょうか。

(編集:ノオト)

のぞポンライター
タクミン
海鮮とお肉を中心に食べることが何よりも好きな関西人。定期的にローカルフード満喫旅をしている

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