NEWSCH.4
人口減に悩む愛媛県久万高原町。新たに企画した移住体験ツアーがとってもユニーク!
[愛媛県上浮穴郡 久万高原町 等]
1:56 「超ソーシャルディスタンスを守った移住体験ツアー」とは?
3:29 久万高原町の「お試し住宅」を見学!
6:49 「若いものがおらんと」過疎地域に住む町の人の声
7:55 移り住んだ人たちはどう思っている?
愛媛県久万高原町。平均標高800mの高原の町で、豊かな自然にあふれています。筆者は高校時代にラグビー部の合宿で久万高原ラグビー場を訪れたので、私にとっても思い出深い場所です(足をくじいた)。
そんな久万高原町は、2021年に雑誌『田舎暮らしの本』で特集された「住みたい町ランキング」で全国6位に輝いています。人口密度が低く、密を避けやすい環境のため、コロナ禍で注目を集めたのだそう。
そんな久万高原町のふるさと創生課は、移住者を増やす施策として「超ソーシャルディスタンスを守った移住体験ツアー」を企画しました。人混みの「密」を徹底的に避け、過疎地ならではの「疎」を思いっきり楽しんでもらうという振り切ったもの。いったいどういう内容なんでしょう。
それは、役場の車と参加者の車、2台に分かれて町内を巡るというもの。お互いの連絡はトランシーバーという超ソーシャルディスタンス!
運転中も、助手席の移住促進班・久保さんがトランシーバーで観光案内。「ここの道を通りよるだけで森林浴ができる」とひとこと誰ともすれ違わないドライブ、運転するだけで心が洗われそうです。
車で移住先候補のお家を巡りました。久万高原町では定住する人向けに空き家バンクも整備しており、最大400万円の改修費用補助もあります。手厚い!
動画では、移住を希望する方が実際に最長3ヶ月住むために用意した「お試し住宅」の見学もしていました。家具・家電付きで、使用料金は何人で住んでも1ヶ月1万円とのこと。仲のいい人たちとみんなで移住できたら、それ以上いいことってないかもな〜。
ドライブ中に、住民の紹介も。巡査の松本さん、定年お疲れさまでした!
「みんな仲間であり友達でありいい関係」とふるさと創生課移住定住支援員の山本さん。同じ場所で生きている仲間。なんだか胸がじんとします。
超ソーシャルディスタンスながら、町に住む人の温かみも感じられた今回の移住体験ツアー。移住者を募る狙いはなんなのでしょう?
それは、久万高原町の人口がどんどん減ってしまっているためです。国勢調査などによる久万高原町の人口推移グラフを見ると、2004年時には約1万人いた人口が、2021年時には約3000人も減少しています。
移住促進班の久保さんは「人がいなくなると当然そこにあったコミュニティがなくなる」と前置きし、「久万高原町自体がどんどんじわじわと末端から壊死してしまう」と危機感を語りました。
久万高原町の中津地区に暮らす佐賀さんは「とにかく何をしても若いものがおらんことには始まらん」とぼそりとつぶやいていました。人が減って先細る町には、若くて新しい風を吹き込んでくれる人がきっと必要です。
山本さんも、他県から久万高原町に移住してきたひとり。「移住して6年経ったんですけど後悔っていうのは一度もない」と語る目には真剣さとやさしさがありました。
久万高原町では2017年度に移住促進班を設置してから累計384人の移住者が増えたとのこと。もし久万高原町が気になる人がいたら、ぜひ動画を見て町の雰囲気を感じてみてください。筆者も最後に訪れたのは高校生以来なので今度行ってみたい!
【基本情報】
放送日:2021年7月19日
放送局:南海放送
番組名:NEWS CH.4
出演:青木美奈実アナウンサー
取材先:久万高原町ふるさと創生課
(編集:ノオト)
【ビタちく愛炸裂!】長野県民が愛する「ビタミンちくわ」が5ヶ月ぶりに生産再開!
[長野県 長野市 篠ノ井杵淵字大門西 等]
神田(こうだ) のぞポンライター
長野県民のソウルフードですが、実は石川県産!製造の様子も必見