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【うらやましい】「社員の世界一周旅行を支援」という社内制度がある会社 そのねらいは?
[山形県 東根市 東根甲 等]
フリーランスの筆者は「自分のペースで働く」「思い通りに仕事を取捨選択する」といったメリットを享受していますが、一方で会社員にうらやましさを感じることも少なくありません。特に、社内制度・福利厚生がうらやましい。
山形県東根市の農機具メーカー・山本製作所が約10年前から実施している社内制度が驚きでした。その内容とは、「社員の世界一周旅行をサポート」!
以下が、その詳細です。
対象:入社2年目以上の社員
期間:およそ1か月
費用負担:世界一周旅行の交通費と宿泊費に活用できる日当が支給される
この制度を活用するには自らが希望する世界一周プランを作成し、役員など経営陣の前で発表・PRすることが必要。そのプランが採用されれば、世界一周旅行のサポートが受けられるという流れです。これはチャレンジのしがいがあるぞ……。
プレゼンの結果、会社からのサポートを勝ち取ったのは営業部に所属する高橋咲衣さん。2024年5月に世界一周旅行を実現しました。
経営陣から認められたのは、彼女のどんなプランだったのでしょうか?
「私はずっと山形県に住んでいて、山形はサクランボ・温泉・そばが有名なイメージがあったので、それが世界ではどうなのかを調べる旅行がしたいと思いました」(高橋さん)
要するに、サクランボ・温泉・そばの世界的名産地をめぐり、その魅力や日本との違いを探る旅です!
主な目的地は、トルコ、アイスランド、スロベニアでした。
実はトルコはサクランボの原産地で、世界一の生産量を誇る国です。現地の生産者に会って話を聞き、さらには現地のサクランボを存分に食べた高橋さん。さて、感想は?
「すごく甘いし、皮もパリッとしてて美味しいなと思いました。手ごわいです、世界は(笑)」(高橋さん)
世界の広さを知った彼女。確かな学びがあったようですね!
ちなみに、アイスランドには世界最大の面積を誇る露天風呂があるし、スロベニアには“日本の10倍そばを食べる国”という一面があります。
それぞれの国に訪れたことで、山形との違いを身をもって体感した高橋さん。具体的にどんな違いがあったかというと……気になる方は動画本編でご確認ください!
ところで、なぜこのような社内制度が導入されたのでしょうか? 同社のねらいは二つあります。それは、「グローバル人材の育成」と「社内の意識改革」。実際に成果はあったのでしょうか?
「(帰国後は)与えられた仕事だけじゃなく、会社を良くするためのプロジェクトや義務じゃないことにも積極的に取り組む社員が多いような気がします」(同社経営企画部・正成隼人さん)
効果は確実に表れているようですね!
生前のアントニオ猪木が、しきりに弟子たちへ「旅をしろ」と言っていたのを思い出しました。
【基本情報】
放送日:2024年8月2日
放送局:山形放送
番組名:YBC news every.
出演:中川悠アナウンサー
取材先:山本製作所
住所:〒999-3701 山形県東根市大字東根甲5800-1
(編集:ノオト)