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偶然生まれたクラゲが倒産の危機を救った⁉︎ 世界一に輝く「加茂水族館」の軌跡
[山形県 鶴岡市 今泉大久保 等]
山形県内唯一の水族館である「加茂水族館」。一番の目玉は、世界一の展示種数を誇る「クラゲ」です。「クラゲドリーム館」という愛称でも親しまれ、幻想的なクラゲの水槽は多くの人を魅了しています。
そんな加茂水族館の歴史を語る上で欠かせないのが、館長の奥泉和也さんと前館長の村上龍男さんの存在です。
当初鶴岡市が運営していた加茂水族館は、1967年に第三セクターに売却されました。市の運営を離れた水族館の館長をつとめたのが、当時27歳の村上さんでした。
小さい施設ながら、来館者が20万人を超えていたという加茂水族館。しかし翌年、隣県の秋田・新潟に水族館がオープンしたことにより客足が激減してしまいました。
経営が悪化し倒産を覚悟したとき、出合ったのがクラゲでした。
サンゴ礁の水槽で偶然生まれた小さなクラゲをすくい上げ、育てたのが奥泉さん。「何だか分からなかったけど、すごく面白そうなのでやった」と当時を振り返ります。この小さな出来事が、今や世界に誇るクラゲ水族館が誕生するきっかけになったなんて……!
お客さんの反応に手応えを感じ、クラゲの展示に力を入れはじめたふたり。5種類のクラゲを展示したところ、30年の歴史の中で初めて来客が増えたんだそう。
クラゲとの出会いから15年、加茂水族館は展示種類数でギネス世界一に認定されました。
その後クラゲの展示種類数も客足も順調に増え、2014年に現在の加茂水族館の姿にリニューアルされました。さらに2026年度には、クラゲの展示数を100種類に増やし、面積を1.8倍にする計画が進んでいます。すごすぎる……!
まだまだ進化を続ける加茂水族館。奥泉さん・村上さんの口から直接語られる水族館の歩みにはグッとくるものがあるので、ぜひ動画本編もご覧ください。筆者はリニューアル前の加茂水族館しか知らないので、またいつか見に行きたい! クラゲアイス、まだあるのかなぁ……。
【基本情報】
放送日:2024年9月9日
放送局:山形放送
番組名:YBC news every.
スポット名:加茂水族館
住所:〒997-1206 山形県鶴岡市今泉字大久保657-1
(編集:ノオト)
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神田(こうだ) のぞポンライター
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