YBC news every.

江戸時代の水路を取り戻すため土地購入&山形市と協力! 商店街の「御殿堰」復活物語

[山形県 山形市 七日町 等]

この動画の見どころ!
00:31
海外からも観光客が訪れる人気スポット「御殿堰」
00:57
街づくりの立役者は呉服店の店主
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御殿堰の変遷
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御殿堰の復活を思い立ったきっかけ
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御殿堰を中心とした街づくりがスタート
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「御殿堰と水の町屋」が完成!
06:53
御殿堰周辺の現状と今後

山形市では現在、「御殿堰(ごてんぜき)」を中心とした再開発が行われています。再開発と言っても、高層ビルを新しくボンボン建てるとかそういうやつじゃない。文化を掘り起こす方向の再開発です。

この街づくりの計画を始めたのは市でも県でもなく、御殿堰沿いの町屋で呉服店「結城屋」を営む結城康三さんでした。

「郊外店や仙台では絶対まねできない空間をつくらなかったら、これからの商店街は衰退するのかなと」(結城さん)

御殿堰とは、江戸時代に生活用水や農業用水を確保するためにつくられた水路「山形五堰(やまがたごせき)」の一つです。

市の中心部を流れていた御殿堰は、やがて街の開発に伴い道路の下を流れる形に。水路の流れが人の目に触れることはなく、その存在は忘れ去られていました。

かつて、御殿堰近くにあるビルの1階に店を構えていた結城屋。しかし、2005年にそのビルの土地の売却話が持ち上がります。

結城さんをはじめとした有志一同はこの土地を自分たちで買い取り、御殿堰と昔ながらの景観を復活させようと思いつきました。

この構想には、中心市街地の活性化を模索していた山形市も賛同! そうして、御殿堰の再整備は山形市が、周辺の建物の建設は結城さんらが担当することとなります。

当時、結城さんは「買い物をするだけの街はどこにでもありますので、山形らしいどこにもない名所にしたい」と語っています。

構想が立ち上がってから5年。2010年に「御殿堰と水の町屋」はついに完成しました。

御殿堰の周りには趣のある町屋が並び、今や海外からも観光客が訪れる人気のスポットです。

動画本編では、再整備された御殿堰とその周辺が現在はどうなっているかが報告されています。結城さんらの先導だけでなく市民が率先して街づくりに参加している様子、再開発は今後も続いていくことなど、続報は希望に満ちあふれたものばかりです。

山形の原風景を壊すのではなく、原風景を背骨にして行われた街づくり。再開発の一つのモデルケースと言えるのではないでしょうか?

【基本情報】

放送日:2023年11月27日

放送局:山形放送

番組名:YBC news every.

出演:中川悠アナウンサー

取材先:水の町屋 七日町御殿堰

住所:〒990-0042 山形県山形市七日町2-7-6

(編集:ノオト)

のぞポンライター

寺西ジャジューカ

東京生まれ東京育ち……だけに、地方のおいしいものに憧れがある。子どもが好きそうな食べ物が好き。

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