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空手と柔道を組み合わせた武道「空道」で躍進する新鋭に密着 世界に通用するか!?
[岩手県 盛岡市 等]
一口に空手といってもさまざまありますが、特に実戦に近い流派といえば、個人的に「大道塾」を挙げたいと思います。有名なところでは、K-1やUFCに参戦したセーム・シュルトが大道塾で黒帯を取得。それ以外にも、今までに数多くの強豪を輩出してきました。
そんな大道塾が作り上げたのは、打撃技、投げ技、寝技が認められた「空道(くうどう)」です。
空手と柔道を組み合わせた武道といえば、わかりやすいでしょうか。はっきり言って過激です。顔面を殴っていいし、フェイスマスクで顔を守っていても試合後に歯が折れていることさえあります。
この武道に己を懸け、奮闘している選手がいるので注目してください。岩手県盛岡市内の道場に通う、2009年生まれの新鋭・飛澤周希(しゅうき)さんです。
彼が空道を始めたのは、小学2年生のとき。同じ道場の一期生として空道に励んでいた父・周陸(ひろたか)さんの勇ましい姿を見て、背中を追おうと決心したのです。
現在の彼のストロングポイントは、強烈なパンチとキック。あまりに強烈なので、蹴った飛澤さん本人の脛がこうです。
道場での稽古(週3回)はもちろん、足腰を鍛えるための走り込みなど基礎的なトレーニングも欠かしません。伝説の名プロレスラーであるカール・ゴッチの語録「私の一番の必殺技はコンディションだ」を思い出しました。
2023年5月、東京で開催された「世界空道ジュニア選手権」に飛澤さんは出場。打撃技が冴え渡り、初出場ながら準優勝(アンダー16・58キロ以下)に輝く快挙を成し遂げました。逸材!
ここで、テレビ岩手の成田大輔アナウンサーが無茶をします。どうやら、飛澤さんが放つキックをミットで受けたいみたいで……。
ほら、言わんこっちゃない。
「ミットを着けていても、キックの衝撃が伝わってきます。痛い」(成田アナ)
当然でしょう。なにしろ、ワールドクラスの武道家の蹴りなのだから。
しかし、課題点はまだまだあります。特に注力したいのは、外国人選手と対戦したときにパワー負けしないための対策。空道の競技人口はロシア勢が最も多いという現実が重いです。体力面の強化はもちろん、テクニックにより磨きをかけるという道だってあるでしょう。
目標に向かって、さらなる高みを目指す飛澤さん。逸材に注目です。
【基本情報】
放送日:2024年4月15日
放送局:テレビ岩手
番組名:ニュースプラス1いわて
取材先:大道塾 盛岡支部 狐崎道場
(編集:ノオト)
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