瀬戸内海に浮かぶ離島、愛媛県上島町弓削（ゆげ）島。人口約2500人の町の高校で、山上豊さんはパソコンなどを使った授業をサポートするICT支援員をして暮らしています。

そんな山上さんには実はもうひとつの顔が。

そう、島唯一の本屋の店主をしているんです。その名も「本とおちゃの店　ゆたかの本屋ちゃん」。名前かわいい！

父と弟夫婦が営んでいた理美容店の1階を改装して、2023年4月にオープンしました。元々本屋さんをやりたかったという山上さん。当時島に1軒だった書店が高齢化などにより閉店することになり、継承の話を持ちかけられたのがきっかけでした。

山上さんは、物語の中の人物になったつもりで世界を疑似体験できる本に魅力を感じ、より一層本に親しんできたそう。慣れ親しんだ本を扱う本屋を開くのに迷いはなかったと話します。

お店には島民が訪れ、おすすめの本がないか山上さんに聞く場面も。クロスワードの今月号を探しに来たお客さんはお店がオープンしてよかったと感謝していました。

本屋って生活のオアシスなんだなとこの動画を見てあらためて実感しました。そんな本をみんなに届ける山上さん、本当に素敵です。

作家としても活動する山上さんは「いつか上島町を題材にした物語を書けたらいいな」と意気込み、「この島にもまだまだやれることがある」と語りました。

現在もお店のPRと島の魅力発信に邁進中。動画ではカフェメニューの様子や、山上さんの本に対する思いもたっぷりお届けしています。気になった方はぜひ動画で雰囲気を感じてみてください！

のぞポンライター

神田（こうだ）

山口県出身のライター・編集者。地方のニュースが大好きだし、明るく朗らかで気さく。