NEWS CH.4
【潜入】知られざる世界!一人前の「科捜研の男」を目指して
[愛媛県 松山市 南堀端町 等]
突然ですが、「科学捜査研究所」ってご存知ですか?
聞き馴染みがないという方も、もしかしたら「科捜研」なら知っているのでは? ドラマで有名なあの科捜研って本当に存在する組織なんです。(私はかつて「公安委員会」も警察ドラマの中にしかない組織だと思っていました)
今回の南海放送「NEWS CH.4」では、愛媛県警の科捜研を取材。犯罪捜査の最後の砦として県民の平和を守る現場をレポートします!
愛媛県警科学捜査研究所が発足したのは1996(平成8)年。
ちなみに、あの代表的な科捜研ドラマが始まったのは1999(平成11)年なので、愛媛県警のほうが3年先輩です。
そんな科学捜査研究所で扱う対象は様々!
火災や事故の現場検証などで原因の特定を行う「工学係」、筆跡や印影物・紙幣などの鑑定を行う「人文係」、薬物の鑑定やひき逃げ事件で残った繊維などを調べる「化学係」、血液や唾液など生体資料をもとにDNA型鑑定を行う「法医係」と、4つの係で愛媛県警科捜研は構成されています。
唾液のことを「資料」と思ったことはありませんでしたが、捜査においては貴重な証拠になりうるわけですね〜。番組では、そのDNA型鑑定を行う法医係をピックアップします。
全国における犯罪捜査でのDNA型鑑定は2008(平成20)年ごろに急増しました。その需要に合わせて、愛媛県警でも2010(平成22)年に約5700万円かけて最新機材を導入。
そうして犯人の特定や事件・事故の早期解決に向けて活躍してきた結果……。
なんと、愛媛県警科捜研が発足した1996年に比べて、2022年の県内犯罪認知件数は3分の1以下に減少しています。つまり科捜研は、起きてしまった事件の解決に役立つだけでなく、その存在自体が犯罪の抑止にもつながっているというわけです!
「科捜研にバレるから悪いことはできない」と思わせるほどの実力、かっこいいぜ!
法医係の新人研究員として科捜研を案内してくれた徳永聡研究員は「私たちが出す証拠は、人の人生を大きく左右する可能性がある。公正中立な立場で、間違いのない鑑定を行える研究員になりたい」と責任感に満ちた決意を語ってくれました。
徳永さんは放送当時27歳だというので、愛媛県警科捜研が発足した頃に生まれたということでしょう。科捜研とともに成長し、今は科捜研として県民を守る立場になりました。
そんな徳永さんはこのたび千葉県の「科学警察研究所」という警察庁の附属機関、いわば「究極の科捜研」で武者修行をすることになります。松山空港から出発する姿のほか、愛媛県警科捜研で日々行われる具体的な鑑定の様子はぜひ動画でご覧ください!
【基本情報】
放送日:2023年11月15日
放送局:南海放送
番組名:NEWS CH.4
取材先:愛媛県警科学捜査研究所
場所:〒790-8573 愛媛県松山市南堀端町2-2
(編集:ノオト)