今日ドキッ!

今、雪が"アツい"!? お米の貯蔵やイチゴ栽培に大活躍の再生可能エネルギーに

[北海道 沼田町 沼田 等]

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この動画の見どころ!
01:15
約1,500トンもの雪を貯蔵!
02:15
雪を活用した冷房の仕組み
02:42
お米を雪冷房で管理するメリット
05:30
雪の冷気でシイタケやイチゴ1年にわたり栽培
06:10
雪を使って夏に桜を満開に
08:45
再生可能エネルギーとしての雪

特に首都圏では、雪が降ったら途端に交通網が麻痺してしまうのが常。降雪量の多い北国の場合、冬期は雪かきに追われる日々になってしまうし。いやぁ~、雪って厄介者ですよね。

……なんてイメージを払拭するような技術を、今回はご紹介! 北海道有数の豪雪地帯・沼田町にあるお米の貯蔵施設「スノークール ライスファクトリー」では、変わった形で雪を有効活用しています。

すげぇ量の雪! 毎冬、この施設では約1,500トンもの雪を貯蔵しているとのこと。なんのために? 実は、雪を使って冷たい風をつくり、お米を保管している倉庫に送っているんです。

もう少し、詳しく説明しましょう。まず、お米を保管している倉庫に雪由来の冷気を送ります。その空気が温まったら、雪を使って再び空気を冷やす。そして、冷たくなった空気をまた倉庫に送る……という塩梅です。

この構造で、夏期でさえ「温度5℃、湿度70%」をキープしているとのこと。通常の低温倉庫より低い温度を保っているし、湿度の管理も簡単なんです。

しかも、この管理法ならば品質を落とさず新米に近い状態を5年間もキープできるそう。それだけでなく、雪を使った冷房は電気冷房と比べて空調コストを約5分の1に抑えることもできる!

ほかにも、沼田町では雪のエネルギーを有効活用しています。例えば、雪の冷気を使って暑さに弱いシイタケやイチゴを1年にわたり栽培中です。

2021年の東京五輪に際しては沼田町の雪で桜を保存、マラソン競技に合わせて夏に満開にさせるというマジックも見せてくれました。

これって、いわゆる再生可能エネルギーですよね? たしかに、“雪”の活用はほかの再生可能エネルギーに比べて知らない人が多いです。ただ、昨今は化石燃料が高騰化しており、注目度はこれからドンドン高まっていくはず。高値のイメージが持たれがちな新エネルギーですが、逆に電気代より安くなるという事実はまぎれもない魅力でしょう。

ほかにも、動画本編では雪を活用した施設、雪を活用した特産品などが次々に登場。はっきり言って、雪に対する今までの印象が180度覆る内容です。

断じて、雪は厄介者ではない! 雪はアツい!! 北海道ならではの新技術に注目してください。

【基本情報】

放送日:2023年3月2日

放送局:北海道放送

番組名:今日ドキッ!

出演:金城茉里奈アナウンサー

取材先:スノークール ライスファクトリー(〒078-2222 北海道雨竜郡沼田町沼田111)、雪の科学館(〒078-2202 北海道雨竜郡沼田町南1条4丁目)、ホワイト・ラボ(〒079-0261 北海道美唄市茶志内3区)

(編集:ノオト)

のぞポンライター

寺西ジャジューカ

東京生まれ東京育ち……だけに、地方のおいしいものに憧れがある。子どもが好きそうな食べ物が好き。

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