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【珍資格】全国に1500人以上⁉︎ 「ナマハゲ伝導士」認定試験に潜入!
[秋田県 男鹿市 等]
「泣く子はいねえが〜!」でお馴染み、秋田県男鹿市の伝統文化“ナマハゲ”。宮城県出身の筆者も小さい頃実際に見たことがありますが、あの身の毛がよだつほどの迫力は忘れられない……。
そんなナマハゲの魅力を発信する「ナマハゲ伝導士」なる資格があるらしい。ナマハゲの文化を正しく理解してもらい、その良さを発信する人を増やすことを目的に、2004年から試験がスタートしました。
2023年には、全国各地から定員数80人を超える82人もの受験者が集まりました。中には「去年受けようと思っていたんですけど、すぐ定員になってしまって……」と話す方も。そんなに人気なんだ……!
当日は試験に先立って、男鹿市の「なまはげ館」にて知識を深める時間が設けられています。木彫りだけでなく、トタン板や紙粘土などで作られた個性豊かなナマハゲ面を見学。動いていなくてもなかなか覇気がありますね。
「おおおおおおおおおおおおお」!?!?
これは、神の化身であるナマハゲが地域の家々を巡り歩き、人々の怠けた心を戒める場面の体験の様子。これは本来男鹿市に住んでいないと味わえないから、めちゃくちゃ貴重な体験だ!
その後講義を受け、受験者はよりナマハゲ文化への理解を深めていきます。
ナマハゲボイスで「しっかりまじめに勉強さねば試験受からねど〜!」と凄んだあと、「どうも、菅原です……」と自信なさげに挨拶する真山なまはげ伝承会・菅原昇会長。こんな講義なら、寝ない自信があります‼︎
そして迎えた試験では、ナマハゲの文化や歴史に関する知識が問われます。これまでに「ナマハゲ伝導士」の資格を取得したのは1616人に上ります。なんとあのお笑い芸人・小島よしおさんもナマハゲ伝導士なんだとか!
全国各地の「ナマハゲ伝導士」が、さまざまな方法でナマハゲの魅力を発信しています。伝統行事の担い手不足が深刻化する昨今、こうしてナマハゲ文化が盛り上がりを見せているのは嬉しいですね。
中学生以上であれば誰にでも受験資格があるので、気になった方は動画を見て勉強してみてください!
【基本情報】
放送日:2024年1月19日
放送局:秋田放送
番組名:ABS news every
取材先:なまはげ館
住所:〒010-0685 秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢
(編集:ノオト)