サシ飲み、ニッチな調査…テレビ宮崎のローカル番組「よかばん!!」が見応えたっぷり!
テレビ宮崎の火曜ゴールデン「よかばん!!」。宮崎県には好物のチキン南蛮を食べるために立ち寄ったことがありますが、こんなユニークなローカルバラエティ番組があるとは知りませんでした。
宮崎のおいしい食べ物を紹介するグルメリポートやサイクリング、ニッチな話題を調査するニュースなどコーナーが盛りだくさんです。元気いっぱいなレポートが特長の元アイドリングの酒井瞳(さかっち)さんや、ほんわかした雰囲気で笑顔が素敵な武田華奈アナウンサー(現在は産休中)などレポーターのみなさんも魅力がいっぱい!
ということで、筆者お気に入りの「よかばん!!」のコーナーをご紹介させてください!
■ 酒井瞳さんが元気に「うまミヤザキ」コール! 「ばんメシ」
「ばんメシ」は宮崎選りすぐりの絶品グルメを紹介するコーナー。酒井さんをはじめ、佐々木六華アナウンサーやMr.バニーさんなど、それぞれの人柄が垣間見えるレポートが特徴です。
そしてなんといっても「ばんメシ」で外せないのがあのコール。
そのおいしさに驚いた酒井さんが店長を呼び出し……
うまミヤザキ!!
これです。このコールを見るためにこの番組を見ていると言っても過言ではありません。酒井さんがおいしさに感動したときに出る渾身のコール「うまミヤザキ」が何より楽しみで……。
たまたま出会ったカップルと中華料理店に行きラーメンを食べ……
出たっ! うまミヤザキ!!
こういうことなんです。酒井さんの明るさと活発さが周りを巻き込み、みんなでうまミヤザキを披露しています。どんな人でもうまミヤザキをすると笑顔になる(ぎこちないけど)ので、なんだか見ていてほっこりします。
こちらは宮崎の老舗うなぎ屋さんでのレポート。ふっくらしてつやつやしたうなぎ、なんともおいしそうです。
実はうなぎが苦手という酒井さん。しかしうなぎを食べるとそのおいしさに顔をほころばせていました。こりゃあのコールが出ますね……。
うっ、うなミヤザキ!????
まさかうなぎとかけた「うなミヤザキ」だったとは……!
こういう酒井さんのアドリブも目が離せないんですよね。気難しそうな店主さんでも一緒になってコールをしてくれるやさしさ。その瞬間が来たら動画を止めて目をつむり、「酒井さん、やさしさをありがとう」と祈っています。
宮崎グルメはもちろん、宮崎の人々のあたたかさに触れることができるグルメバラエティ「ばんメシ」。温もりに飢えている人は要チェックです!
■ 宮崎県内の小粋な話題をジェイミーが紹介! 「JMNニュース」
続いては宮崎県内の小粋な話題を、宮崎県のローカルタレントであるジェイミー・ハバードさんの視点でリポートする「JMNニュース」です。ジェイミーさん自ら現地に赴き、ニッチな視点で宮崎を紹介します。
今回訪れているのは宮崎県北部の日之影町。何やら珍しい看板があるとのことですが……。
ファンキーなお兄さんが案内してくれました。道端に普通に立っているようですが、果たして珍しい看板の正体とは。
なんと奇数月だけ駐車禁止になることを示した駐車禁止標識が。筆者は標識が好きで旅行に出かけたときは現地の珍しい標識を撮影して回るんですが、このタイプの標識は初めて見ました。
近くには偶数月は駐車禁止になることを示した標識もあり、月ごとに車を停められる車線を入れ替えているのだそう。こんな運用をしているとは……。
ジェイミーさんの紹介がなければ、こんな標識があることを一生知ることはなかったでしょう。多くの人にとってはそこまで興味がない話題かもしれませんが、私にはとにかく刺さりました。そうしたニッチなレポートが魅力の「JMNニュース」。
ほかの回では、日之影町の山奥で毎日発生する牛の渋滞をレポート!? ジェイミーのハイテンションも相まって、ニッチな話題でも楽しく視聴できます。
ローカルの中でも特にニッチな話題を知りたいという方は必見です!
■ 大切な人とホンネを語り合うトークバラエティ 「はじめてのサシ飲み」
最後に紹介するのは「はじめてのサシ飲み」。
"サシ飲み"とはいわずもがな「ふたりで酒を酌み交わすこと」ですが、実はずっとそばにいる大切な人ほど照れて声をかけづらいものです。たとえば父と息子だったり、長年のライバルだったり。そんなふたりのサシ飲みを番組がプロデュースするというのがこの企画。
わははと笑えるバラエティ回になったり、しんみり感動するドキュメンタリー回になったりと相手によってさまざま。ローカルTV局でここまで秀逸な企画をやっているところはなかなかないのではないでしょうか。いつもお酒を飲みながら見ています。番組スタッフさん! ありがとう!
実は宮崎市は「餃子のまち」として知られており、2021年と2022年には餃子の購入頻度と支出金額が日本一に輝いたこともあります。
そんな宮崎県高鍋町の有名餃子店、たかなべギョーザ・武末哲治さんと、餃子の馬渡・馬渡陽一郎さんによる店主同士のサシ飲みがまた良くてですね……。
いわばふたりは商売敵。創業当時は約300メートル先にお互いの店があり、お互いが「相手の店を超えてやろう」とバチバチに火花を散らしていたそう。小さな町で競合しているとやはり意識してしまいますよね。
しかしふたりの「高鍋の街を、そして宮崎を餃子で盛り上げたい」という志は同じ。「ちっちゃい街でお互いいがみ合っている場合じゃない」とタッグを組んで餃子イベントを開催し、大成功に導いたのだそうです。めちゃくちゃいい話……!
あのときこう思ってた、などお互いの切実な話が打ち明けられていき、居酒屋の会話を遠くで聞いているようなしんみり感があります。いや〜、とにかくいいんですよね。聞けばわかりますから。良さが。
続いて、私がじ〜んと来たのは宮崎の郷土料理、地鶏の炭火焼の名店「ぐんけい」を立ち上げた85歳の父と50歳の息子のサシ飲みです。父と息子の不器用なやさしさが伝わってくる本当に素晴らしい回でした。
創業者の黒木賢二さんは「今夜は飲み過ぎるかもしれんね」と若干照れている様子。このね、気恥ずかしそうな感じがいいですね。見ているこっちもなんだかドキドキしてしまいます。
息子の誠也さんは賢二さんの会社に事務方として入りますが、お互いの経営方針の違いでぶつかることも多く、ふたりの間には溝ができていきました。
「お父さんの考え方とお前の考え方は違っていたね」と当時を振り返る賢二さん。今だから言えることってありますよね。誠也さんも「あのときどう思ってた?」と聞きにくいことを切り出します。私が同じ立場だったらそういうふうに聞けるだろうかと、こそばゆくなります。
誠也さんも小さい頃、父親に言われてずっと気になっていた言葉の真意を投げかけます。「これ私が聞いてていいの!?」と、他人の柔らかいところに踏み込むような会話が続き、なんだか心の奥底がじんわりあたたかくなりました。
父と息子の絆、本当に素晴らしいサシ飲みなのでぜひ皆さんにも見てもらいたいです。そしていつかお店に行きたい!
■ 心があたたかくなる「よかばん!!」
以上、「よかばん!!」の魅力をたっぷりお届けしました。個人的にはサシ飲みシリーズがめちゃくちゃ刺さりました……。宮崎だけじゃなく全国でも放送してほしい! 気になった人はぜひのぞいてニッポン内にある「よかばん!!」の動画をチェックしてみてくださいね!
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神田(こうだ) のぞポンライター
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