地域のために、地球のために SDGsに繋がる全国の活動特集
持続可能な開発のために、17の目標を掲げる「SDGs」。日本各地でも、SDGsに繋がる取り組みが盛んに行われていることをご存じでしょうか。
今回はそんな地域のサステナブルな活動を4つご紹介します。豊かな自然の保全や経済の成長……これからの地球のために今一度考えるきっかけになればと思います!
■ 人にも地球にも優しい! 今治市の企業が取り組む「タオルメンテナンス」
■ 美しい海を守り、水産業の未来を切り開く 沖縄の高級魚ミーバイの“陸上養殖”
■ “柑橘王国”存続の危機を脱する!︎ 販路拡大のためヨーロッパに渡る河内晩柑
■ 子どもたちに「命の大切さ」を感じてほしい 愛媛・池田牧場が贈る命の授業
■人にも地球にも優しい! 今治市の企業が取り組む「タオルメンテナンス」
愛媛県を代表する特産品「今治タオル」のメーカーが、とあるサステナブルな取り組みを始めました。
それは、使い古したタオルを蘇らせる「タオルメンテナンス」!
社内電力としてグリーン電力を利用、高度な排水処理設備を導入するなど、環境負荷の軽減を考え続けてきた「イケウチオーガニック」による新たな取り組みです。
長年の使用で蓄積した汚れを、業務用洗濯機と乾燥機を駆使して落とします。一回の洗濯にかかる時間はなんと2時間20分! 手間と時間をかけてメンテナンスしたタオルは新品と見紛うほどにフワッフワです。
多少なりとも環境負荷をかけて作ったからには、「どれだけ長く使えるか」を一番に考えたいというのが代表の思い。良いものを使い続けられるのは、私たちにとっても地球にとっても嬉しいですよね。もっと多くの人に、この活動を知ってほしい……!!
■美しい海を守り、水産業の未来を切り開く 沖縄の高級魚ミーバイの“陸上養殖”
沖縄県の高級魚として知られる「ミーバイ」。
琉球大学などが携わる中城村養殖技術研究センターでは、このミーバイが陸上で養殖されています。
県内では沖や港で行う海面養殖が一般的ですが、水温上昇による魚の大量死、糞の堆積による水質の汚染など、様々な課題が浮上しています。そこで、琉球大学を筆頭に陸上養殖の研究が行われたのです。
現在は実証段階のため、生け簀の海水を入れ替えて運用していますが、将来的には完全な陸上養殖を目指しています。これが実現すれば、海の水質汚染を防ぐことができるだけでなく、場所を選ばず養殖が可能になり、水産業の発展にも繋がります。
また、食品由来のごみを加工した飼料を利用することで、フードロスの削減にも繋げる試みを行っています。沖縄の産学官による、持続可能な社会のための目覚ましい取り組みに尊敬の念が止まらない……。
■“柑橘王国”存続の危機を脱する!︎ 販路拡大のためヨーロッパに渡る河内晩柑
「柑橘王国」といえば、愛媛県ですよね。
しかし進む温暖化の影響で、2100年には温州みかんが収穫できる地域がなくなってしまうのではないかと言われています。
いつか愛媛を柑橘王国と呼べなくなる未来が待っているかもしれない……。愛媛県の持続可能な発展のためには、温暖化を防ぐ取り組みを行うと同時に、特産品の生産量減少による経済的な打撃を抑える策を講じなければなりません。
そこで、柑橘王国の未来を「河内晩柑」に託しました。
河内晩柑は温州みかんよりも温暖な環境に適するという特徴があります。また、同じ柑橘類のユズが世界的に人気なこともあり、河内晩柑をEUに売り込もうということになったのです。
フランスに渡った愛媛県庁の特命チーム。現地のバイヤーを招いたランチ商談会の開催をはじめ、パリの台所とも呼ばれる「ランジス市場」でのトップセールスを行います。
現地の方々の反応はいかに……?
生産者さんのために、これからも柑橘王国であり続けるために。世界を相手に活動する姿は、見ていて胸を打たれるものがあります。
■子どもたちに「命の大切さ」を感じてほしい 愛媛・池田牧場が贈る命の授業
愛媛県愛南町で牧場を営む池田 一成さん。牛を通して命や食べ物の大切さを感じてほしいと、2012年から小学生に向けた食育体験を開始しました。
体験は、牧場の見学や餌やりからスタート。そして、出荷される牛が実際に通る道を歩きます。
不安げな表情を浮かべながら、家畜運搬車に乗りこむ子どもたち。中には泣き出してしまう子も。小学生にとっては少しショッキングかもしれませんが、牛が見ている世界を体験することで、牛の気持ちを考えるいい機会になることでしょう。
池田さんによる紙芝居を真剣に聞いたあと、牛に「ありがとう」を伝えに行く子どもたち。短い動画の中でも、命に対する心境の変化や成長がありありと見て取れます。
私たちも今一度、命の尊さについて考え直したいですね。
■地域での努力が、地球の未来を作る
地域での地道な努力も、豊かな社会を作る大きな一歩になります。そして私たちがその活動を知り、応援することも大切になると思います。
この取り組みが素敵だった!と思った動画があれば、ぜひ「なるほどですね〜」ボタンを押して、応援お願いします!
(編集:ノオト)