画期的なアイデアで持続可能な社会を目指す! SDGsに繋がる全国各地の活動特集
昨今よく耳にする「SDGs」。全国各地でも、SDGsに繋がる活動が盛んに行われています。
廃棄される貝殻を使ってネイルポリッシュを作った青森の水産企業、車庫に巣を作ったツバメの成長を阻害しないように工夫する愛媛県のタクシー会社など、地域のサステナブルなアイデアを4つご紹介します!
■ 稚魚放流でニシン不漁を乗り越える! 北海道・小樽の老舗「青塚食堂」
■ 貝殻をネイルポリッシュにリサイクル⁉︎ 青森県「山神」︎のサステナブルな取り組み
■ ワンプレートで1日分の野菜を美味しく摂取♪ 香川県「和と菜クールリールカフェ」のランチ
■ 天井に傘を吊るしてツバメの成長を見守る? 愛媛県「森松交通」の優しいアイデア
■ 稚魚放流でニシン不漁を乗り越える! 北海道・小樽の老舗「青塚食堂」
北海道小樽市で、65年もの間愛され続けている老舗、「青塚食堂」。
看板メニューは、長さ30cm以上の「特大ニシン焼き」。でっかい!これ、本当に私が知ってるニシンですか……⁉︎
炭火でじっくりと焼いたニシンは、皮は香ばしく身はふっくら。素材の味を活かすため、調味料は塩すら使わないんだとか。
昭和初期の小樽ではニシンが豊漁で、最も多い年には約97万トンの漁獲量を記録しました。しかしその後漁獲量は激減。当時青塚食堂では、小樽産のニシンが使えなくなってしまいました。
そこで立ち上がったのが、現在の社長・青塚忍さんです。当時市役所の水産課に所属していた青塚さんは、資源復活のためニシンの稚魚放流事業に従事しました。
毎年放流を行うものの、不漁が続きます。しかし十数年経ったある年、海には驚くべき光景が……!
それは、ニシンの卵や精子によって海が乳白色に染まる「群来(くき)」という現象です。漁業者がまだ小さいニシンを獲らないように網の目を大きくするという工夫も功を奏し、道内の漁獲量はみるみる増加!
不漁を乗り越えた青塚食堂の小樽産ニシンが食べられるのは毎年1〜4月ごろ。動画からは青塚食堂の愛されっぷりが伝わってきます。ああ、特大ニシン食べてみたい……。
■ 貝殻をネイルポリッシュにリサイクル⁉︎ 青森県「山神」︎のサステナブルな取り組み
青森県陸奥湾で、ほたての養殖・加工を行う「山神(やまじん)」。実はネイルポリッシュも販売しているんです。ほたてとネイル、一体なんの関係が……?
陸奥湾で8万トン収穫されるほたての内、なんと5万トンが貝殻として廃棄されています。その貝殻を使用して作られたのがこちらの「CYAN」。なんともサステナブルなネイルポリッシュなんです!
貝殻を洗浄して粉砕、さらに粉状にすると「胡粉(ごふん)」になります。
この胡粉を使ったネイルは環境に優しいだけでなく、刺激臭がない、落とすのが簡単など、嬉しいことがたくさん!肌が弱い人や子供でも安心して使えて、どこまで優しいネイルなんだ……。
爪や肌に優しい上にSDGsにも繋がる、いいこと尽くしのネイルポリッシュ。ほたてにまつわる山神の多様な取り組みを、ぜひ動画でもチェックしてみてくださいね!
■ワンプレートで1日分の野菜を美味しく摂取♪ 香川県「和と菜クールリールカフェ」のランチ
みなさん、しっかり野菜を摂ってますか?持続可能な社会を実現するには、健康な体を保つことも重要。そこで紹介したいのが、香川県高松市にある「和と菜クールリールカフェ」です!
こちらのお店では、野菜がたっぷり摂れるランチが食べられるんです!
実はこのランチ一つで厚生労働省が掲げた、健康な生活を維持するための目標値「野菜類を1日に350g以上摂取」をこのワンプレートでクリアできちゃうんです!うれしすぎる!
使用している野菜は、ほとんどが香川県産なんだそうです。地産地消はSDGsでも多様な目標に貢献する取り組み。地元の新鮮な野菜を美味しくいただけるランチ、なんて素敵なんでしょうか……。
ちなみにこのランチ、何種類の野菜が使われていると思いますか?ぱっと見た感じ、15種類くらい……?正解はぜひ動画を確認してみてくださいね!
■天井に傘を吊るしてツバメの成長を見守る? 愛媛県「森松交通」の優しいアイデア
愛媛県松山市のタクシー会社「森松交通」。車庫の天井には、何やらたくさんの傘が吊るされています。一体どうしてそんなことを……?
実はここ、15年ほど前からツバメが巣を作るようになったんだそう。取材当時の巣の数は、なんと86個!
傘を吊るしているのは、タクシーをフンからガードするためだったんですね。「家族みたいな感じで、みんなで可愛がっている」と事務員の大西さん。追い払うのではなく、車を守りつつツバメの成長を阻害しない、森松交通の素敵なアイデアです。
そして愛媛県にはもう一つ、ツバメの成長を見守るお店が。
こちらは道後商店街にあるローソンです。見慣れた看板の“L”だけ、光っていないですね。よくよく見ると、Lの左下に何かが……!
そう、ここには7年ほど前からツバメの巣があるんです。確かに自分がツバメだったら、ここに巣を作っちゃうかも……と納得してしまうほどピッタリ。
元気に飛び回るツバメや、親鳥の帰りを待つヒナの様子はまさにプライスレス。自然の生物との共存を大切にする、愛媛県の方々の画期的なアイデアの賜物ですね。
■アイデアひとつで豊かな社会に
画期的な発想で持続可能な社会を目指す地域の活動の数々。アイデアひとつで、豊かな社会を作るための大きな一歩を踏み出すことができるんですね。
この取り組みがGood!……そう思われた動画があれば、ぜひ「なるほどですね〜」ボタンを押して、応援を!今回ご紹介した動画が、持続可能な社会を作っていくためにできることを考えるきっかけになれば幸いです!
(編集:ノオト)
【ビタちく愛炸裂!】長野県民が愛する「ビタミンちくわ」が5ヶ月ぶりに生産再開!
[長野県 長野市 篠ノ井杵淵字大門西 等]
神田(こうだ) のぞポンライター
長野県民のソウルフードですが、実は石川県産!製造の様子も必見