【祝】「のぞいてニッポン」に新た加わった山形放送・北日本放送・福島中央テレビの特徴まとめ

全国のローカル局の番組動画をお届けする「のぞいてニッポン」に、2024年より新たに7つのテレビ局が参加しました。番組やニュース、アナウンサー、タレントなど、ローカル局にはまだまだ秘められた「おもしろさ」がたくさんあります。

第一弾である今回は新しく参加した7局のうちから、山形放送(YBC)、北日本放送(KNB)、福島中央テレビ(FCT)の3局に焦点を当て、それぞれの「おもしろさ」をご紹介! 3局の特徴とクセの強い出演者たちについて、注目の動画とともにお届けします。

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【第二弾】「のぞいてニッポン」に新たに加わった秋田放送・山口放送・高知放送・テレビ信州の特徴まとめ

山形放送

特徴① 山形人に密着する骨太コンテンツが多い

特徴② 忖度なしでやり切るアナウンサーがいる

北日本放送

特徴① 元「アラジン」高原兄と平アナの心配なコンビネーション

特徴② 全国的にレアな驚きの富山情報を発信!

福島中央テレビ

特徴① ニッチなご当地ヨーグルトの情報を発信!

特徴② 名物アナウンサーが福島を異常にぶらぶらする

■ 山形放送

特徴① 山形人に密着する骨太コンテンツが多い

山形放送は、「一人の人物が『御殿堰』を復活させた物語」「現役大学生だけで営むラーメン店誕生の秘話」など山形で活躍する人物に、深く密着する骨太なコンテンツが多いのが特徴の一つ。

中でも今回ご紹介したいのは、「山形の魅力を発信する二人の外国人」のお話です。

アメリカ出身のリッツ・アレクサンダーさん(左)とディーン・セーラさん(右)は、山形市にある旅行会社「山形観光」の社員。アレクサンダーさんは高校時代に、セーラさんは前職の頃より山形在住です。だから、日本語はペラペラ! 現在、同社ではインバウンド促進担当の役職に就いています。

ちなみに今、インバウンドで人気の観光エリアはどこになるんですかね?

「やっぱり一番人気なのがゴールデンルート、東京・京都・大阪です」(セーラさん)

この状況をひっくり返したいと思っている二人。その打開策は、山形の魅力を発信する記事を執筆することでした。2022年、アレックスさんは外国人向けの旅行サイトを開設。2023年はこのサイトを通じ、約500人の外国人が日本を訪れたというからすごいです。山形のためにありがたい!

「大学時代、台湾にいたときは山形のことをいつも自慢してたんです。『東京に行くんじゃなくて、山形に行ったほうがいい!』と。そんななかで、やっぱり山形には特別なものがあると(自分で)気付きました」(アレックスさん)

山形に外国人を呼び込むべく、奮闘中のアレックス&セーラ。こうした“山形人”に密着した動画が多いのは、山形放送の特徴の一つです。

特徴② 忖度なしでやり切るアナウンサーがいる

ティラノサウルスレースって、ご存知ですか?

ティラノサウルスの着ぐるみを着て全力疾走する、ただそれだけの競技。アメリカが発祥の徒競走です。着ぐるみをまとっているだけに前が見えにくく、転倒しやすいのがミソでしょうか。

2023年12月、このレースが山形で初開催されました。開催会場は、寒河江市にある「グリバーさがえ」。ここは2022年8月の豪雨災害を受けた場所で、今回はその復興祝いを兼ねたレースとなりました。

こんな意義があるだけに、出場する皆さんのモチベーションは高いです。「仕事を休んできました」「1位を取りたいです」と意気が揚がる参加者たち。

そんななか、YBCの山本倖千恵アナウンサーもレースに出場する模様。たしかに、身をもって体験しないとイベントリポートとしては不十分でしょう。わかります。

いよいよ、「80メートル走 成獣メスの部」が始まりました! そして……

空気を読まず1位でゴールしてしまう山本アナ。おいおい……。

中学から陸上競技に10年間打ち込み、全国3位になったこともあるという彼女。そのアスリート精神で本気の走りを見せ、熱い思いを持つ地元参加者らの激走を上回ってみせる始末です。

山形放送には忖度なしでやり切るアナウンサーがいる。覚えておきたい情報です。

■ 北日本放送

特徴① 元「アラジン」高原兄と平アナの心配なコンビネーション

いきなりですが、高原兄(たかはらけい)を知っていますか? バンド「アラジン」のボーカルとして1981年に「完全無欠のロックンローラー」でヒットを飛ばし、一世を風靡したミュージシャンです。

実は彼、北日本放送ではお馴染みの顔なんです。『いっちゃん☆KNB』という番組では、高原兄さんが運任せで富山県内を散策し、出会った人とモノを交換するレギュラーコーナー『かいこと~高原兄のわらしべ長者の旅~』に出演中。今や、富山の人気者です! 見てください、この勇姿を。

相変わらずです。1999年に生まれた新人アナウンサー・平百恵さんの前で、世代差お構いなしに五木ひろしの曲「長崎から船に乗って」(1971年リリース)を熱唱する高原さん。コンビネーションは大丈夫なのでしょうか?

「平」アナにかけて、世界遺産の集落を有する五箇山(ごかやま)・旧「平」村を巡る企画では、事件が起こることもめずらしくありません。たとえば、旧平村で自分と同じ「ももえ(百枝)」に遭遇するというミラクルを起こしたり……。平アナは平アナで持っています!

“完全無欠のロックンローラー”高原兄と“持っている女”平アナのいびつなコンビネーションに期待してください。

■ 北日本放送

特徴② 全国的にレアな驚きの富山情報を発信!

北日本放送では、もちろん富山の有益な情報も発信!

皆さん、ご家庭でコーヒーを飲みますよね? で、その後のコーヒーかすはどうするか。驚いてください。富山県黒部市ではこうすることが推奨されているんです。

なんと、ドリップしたあとのコーヒーかすを家庭の排水口から下水へ流すよう、黒部市では推奨しているのです。いや、なんで!?

理由は、黒部市の下水処理施設にありました。この施設には「集まった下水をきれいにする設備」と「汚泥とコーヒーかすを混ぜてバイオガスを取り出す設備」の二つがあります。

バイオガスの中身はメタンガスで、これはいわゆる都市ガスと同じもの。そして、コーヒーかすは油を含んでおり、発酵すると下水汚泥の約10倍のガス量が確保できるそうです。そのため、黒部市は市民の皆さんに「もっともっとコーヒーかすがほしい!」と呼びかけている状況なのです。

家から出たコーヒーかすが、排水口を通じてエネルギーに変わる! 全国でもまれなシステムでしょう。こんなご当地ののレア雑学を教えてくれるのも、北日本放送の動画の特徴の一つです。

■ 福島中央テレビ

特徴① ニッチなご当地ヨーグルトの情報を発信!

総務省「家計調査」によると、県庁所在地・政令指定都市のなかで過去3年間(2020~2022年)のヨーグルト購入金額・全国一位を獲得しているのは福島市らしいです。実は、ヨーグルトが大好きな福島県民!

というわけで、自ずと“ご当地ヨーグルト”の動画が多くなる福島中央テレビ。中でも、福島ならではのヨーグルトとして名高いのは会津中央乳業(福島県会津坂)の「ソフトクリーミィヨーグルト」でしょう。

見たところ、ヨーグルトと言うより“飲むヨーグルト”ですよね?

「これは、“飲みにくいヨーグルト”です」

同社専務・二瓶孝文(にへい・たかふみ)さんが意味不明に胸を張った、こちらのヨーグルト。いや、飲みにくかったらダメじゃないですか……。事実、ストローで必死に吸ってもほとんど上がってこないそうです。

だって、中を開けたらこんななんだもの! 豆腐じゃないんだから。そりゃ、上がってこないわ。どこが「クリーミィ」なのか……。

しかしこのヨーグルト、「飲みにくい」という理由でSNSで大バズり。しまいには「飲みにくいヨーグルト早飲み世界大会」なんてイベントまで立ち上がる始末。なにがどんな形で世の中に受け入れられるか、わかったもんないじゃないですね……。

こんなヨーグルトにまつわるニッチな情報を教えてくれるのが、福島中央テレビの特徴の一つです。

■ 福島中央テレビ

特徴② 名物アナウンサーが福島を異常にぶらぶらする

同局で15年以上放送されている平日夕方の帯番組『ゴジてれChu!』に「ぶらカメ」というコーナーがあります。由来は、カメラ片手に一つの市町村をぶらぶら巡るアポなし旅だからだそう。

このコーナーで旅人を務めるは、福島中央テレビの名物アナウンサー・徳光雅英アナです。

見るからに、普通のおじさんですよね。このおじさんが、本当にぶらぶらします。

ある回の「ぶらカメ」動画では、福島県鮫川村をぶらついた徳光アナ。同地の名所である江竜田の滝を出発し、村の中をぶらぶらしていると、薪割りしているおばあちゃんと遭遇しました。

剣道初段だという徳光アナは、当然チャレンジさせてもらうことに。結果、斧が薪に食い込んだだけで割れないという絵に描いたようなオチに! おばあちゃんは大喜びです。

その後、50年以上の歴史を持つ昔ながらの食堂を訪問した徳光アナ。お店イチオシのかつ丼に舌鼓を打ち、絵に描いたように熱がりました。猫舌かよ。

道すがらでは地元の小学生たちとたっぷり遊び、遊び終わったと思ったら今度は地元の母娘から「徳光さ~ん!」と声をかけられたり。人気者ぶりが伺えますね。

そして、そのまま母娘の家を訪問する徳光アナ。ここがまた1600年に建設された大屋敷だったりするから、彼は持ってます。

この家のおばあちゃんが公民館で竹細工づくりの講習を受けていると耳にするや、今度はそちらへ遊びに行く徳光アナ。到着したら、講師の方が「ホンモノを見れるとは!」と徳光アナを前に感激を隠しません。

というわけで、この日の「ぶらカメ」は竹細工の教室でフィナーレを迎えました。

ちょっと振り返ってください。江竜田の滝→薪割り→食堂→小学生→母娘→大屋敷→竹細工の講習……って、どんだけぶらぶらしてるんだよ! 落ち着きのなさが驚異的な動線。

徳光アナ、毎回こんな感じなんです。10分強の動画で異常にぶらぶらしまくる渡り鳥っぷり。しかも、地元民からの人気が異常に高いし。

いろいろな意味で視聴者の想定を超えてみせる徳光アナの「ぶらカメ」も、福島中央テレビの売りの一つです。

■ 各局が擁する名物アナ・タレント、ニッチな情報に注目!

2024年1~2月から「のぞいてニッポン」に参加した山形放送、北日本放送、福島中央テレビ。各局がクセのある動画を量産しており、早くも目が離せません。

3局すべてが“名物”と呼ぶにふさわしいタレントやアナウンサーを擁している点も興味深いです。各局が誇る要注目のタレント・アナウンサーの言動をチェックしているだけで、その局の魅力は骨身に沁み渡ってくるはず。

これからも「のぞいてニッポン」では、それらの魅力を余すことなくお伝えします。新しい局も続々と増えていくので、ぜひお楽しみに!

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(編集:ノオト)

のぞポンライター

寺西ジャジューカ

東京生まれ東京育ち……だけに、地方のおいしいものに憧れがある。子どもが好きそうな食べ物が好き。

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