大食堂、黒電話、ゲーム機のテーブル……「昭和レトロ」を楽しめるスポット動画5選

「昭和は遠くになりにけり」という言葉がありますが、まるで昭和にタイムスリップした気持ちになれるスポットが全国には点在しています。

今回はそんな「昭和レトロ」の情趣を感じられる5つのスポットをご紹介! 昭和レトロな雰囲気って、なんであんなに落ち着くんでしょうかね?

岩手県・昭和レジャーの象徴「大食堂」が若者に愛される理由

岡山県・外観も内観も料金設定もどうかしている喫茶店

石川県・時代の流れに逆行! 巨大なクリームソーダを提供する喫茶店

岡山県・黒電話やおみくじ器など“昭和”を映えスポットにする喫茶店

鳥取県・メロンが食べられない家のために、モーニングで高級フルーツを出す喫茶店

■ 岩手県・昭和レジャーの象徴「大食堂」が若者に愛される理由

かつて、一世を風靡した昭和レジャーの象徴といえばデパートの大食堂です。もう、すっかり見なくなった……と思いきや、まだあった! 岩手県花巻市の「マルカンビル大食堂」は一歩足を踏み入れると、昭和の雰囲気満載です。

食品サンプルも店内のインテリアもこの箸入れも、至極昭和!

そんなマルカンビル大食堂の名物といえば、この“10段ソフトクリーム”です。なんだ、こりゃ!

この道15年の熟練スタッフが10段ソフトづくりを担当しており、多いときは1日1000個も注文が入るそう……!。

ただ、つくる方だけでなく、食べる方もきっと大変。どうやって食べるのでしょうか? マルカン大食堂公認の少しやんちゃな食べ方を、ぜひぜひ動画からご確認くださいね。

■ 岡山県・外観も内観も料金設定もどうかしている喫茶店

岡山県岡山市にある「喫茶チタ」が、外観も内観も衝撃的です!

「チタ」なのに、建物半分が「ツタ」で覆われている店構え。樹木と一体化しているかのようにも見えます。なんか、ジブリ映画に出てきそうな雰囲気も……。

店内もスゲェ! ミニカーやフィギュアなど、年代もののおもちゃやマンガが所狭しと並んでいます。中には、なぜかセミの抜け殻も……。

そして、充実したモーニングにも注目。今回は、鶏の出汁がしっかり染み込んだ鶏ぞうすいのセット(サラダ、コーヒー付き)をオーダーしました。

ほかにも、煮込んで冷やしてを繰り返して2日間かけてつくるカレー、クロワッサン・ミニトースト・目玉焼き・ウィンナーが盛られたパンセットなど、3種類のモーニングが用意されています。

ちなみに、いずれも価格は400円。料金設定まで昭和!

このお店、SNSでの評判に惹かれて県外からやってくる人も少なくない模様。SNSという現代的なツールを使って、昭和レトロの情趣を体験しにくるのがおもしろいです。

■ 石川県・時代の流れに逆行! 巨大なクリームソーダを提供する喫茶店

石川県金沢市にある「喫茶エムおあしす」も、昭和っぽさにあふれています。まず、店外に展示されている食品サンプル。これ自体がレトロだし、ナポリタンやホットケーキなどラインナップも昭和っぽさ満点!

店内には本がたくさんあり、のんびり読書するのにも適していそう。また、テーブル席にはチラシで折ってつくる自作のゴミ箱も。おばあちゃんちでよく見たやつです。これにみかんの皮とか入れてましたよね?

はぁ~、落ち着いた喫茶店だなあ……なんて思っていたら、テーブル席に予想外のブツが運ばれてきました。

昭和っぽいナポリタンの横に、異常にジャンボなクリームソーダが! 昔懐かしい空気に癒やされていたら、いきなり登場した規格外にのけぞってしまいました。

昨今はこっそりお菓子のサイズが小さくなっていたり、パンの個数が減っていたり、いわゆる「ステルス値上げ」がめずらしくありません。そんなご時世にこんなビッグサイズを提供してくれるのは、やっぱり昭和!?

■ 岡山県・黒電話やおみくじ器など“昭和”を映えスポットにする喫茶店

岡山県岡山市にある「喫茶in(キッサイン)」は、創業およそ50年。昭和から営業している、まごうことなき昭和レトロな喫茶店です。

例によって、ショーケースにはレトロな食品サンプルが宝石のように並んでいます。この食品サンプルは創業当初からあるもので、ここで記念撮影するお客さんもいるようです。昭和のモノが令和の映えスポットに!

カウンターには黒電話が! ちなみに、この黒電話はインテリアではなく、まだまだ現役で使えるとのこと。みなさん、黒電話の使い方わかりますか?

各テーブルには、星座占いとおみくじがセットになった球体形の「ルーレットおみくじ器」が置かれています。100円玉を自分の星座のところに入れて、レバーを引いたらルーレットのように占いができるブツ。40代の筆者には馴染みがあるけど、30代以下の人はご存知ですかね……?

徹頭徹尾に昭和が貫かれているこの喫茶店、最近はなぜか客層が変わってきたそう。同店のママは言います。

「今は若い女の子が多いですね。昔はおじさんばっかしだったんです(笑)」

彼女らは店内のあらゆるものを見つけては「昭和!」と喜び、撮影しているそう。昭和に浸りたいあまり、県外から訪れるお客さんも多いみたいです。今や、昭和がトレンディ(死語)!

■ 鳥取県・メロンが食べられない家のために、モーニングで高級フルーツを出す喫茶店

鳥取県米子市にある「洋燈(らんぷ)」は、1969年(昭和44年)創業の老舗喫茶。店内にはゲーム機のテーブルなどがあり、これらはオープン当時のまま残されています。

メニューは、モーニングが14種でセットメニューは16種とラインナップはメチャクチャ豊富です。中でも、特に注目はこちら。

モーニングには、“ド~ン!”と乗っている大きなメロンが付いてきます。創業当時からこのスタイルで、1年じゅうメロンを提供しているとのこと。同店のマスターは胸を張ります。

「昔はメロンを食べさせてもらえる家が少なかったから」

メロンを高級品と崇めるのは、昭和的感覚なのでしょうか? ここに来たら、なかなか手の届かなかったメロンを必ず食べられたわけです。

朝からメロン。……どう考えても、いい一日になりそうですね。

■ なぜか「昭和」が若者を惹きつけている

昭和生まれの筆者は「そんなに昭和って昔だっけ?」と思ったりするのですが、計算したら約35年前に昭和は終わっていました。完全に昔!

しかし、そんな昭和の人気がにわかに高まっている現象がおもしろいです。そして、今回の動画を見ればその人気の理由はわかるはず。老いも若きも、動画に触れて昭和へGO!

(編集:ノオト)

のぞポンライター

寺西ジャジューカ

東京生まれ東京育ち……だけに、地方のおいしいものに憧れがある。子どもが好きそうな食べ物が好き。

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