ニュースプラス1いわて
低山登山ブームが到来! 人はなぜ山に登るのか? 登山客を追ってその理由に迫ってみた
[岩手県 滝沢市 鞍掛山(くらかけやま) 等]
「なぜ、山に登るのか。そこに山があるからだ」という名言がありますが、最近は低山登山がブームだそうです。
なぜ、多くの人は山に登るのでしょう? 「そこに山があるからだ」という哲学的な答えではなく、実際に山登りをする人に密着したらその理由が具体的にわかるかもしれません。
春に山開きした岩手県滝沢市の鞍掛山(くらかけやま)に行くと、想像以上に登山客でにぎわっていることがわかりました。
低山登山の人気の理由は、幅広い年代が挑戦できるから。特に、鞍掛山は標高897メートルなので、健康維持の目的で登山するお年寄りも多いみたいです。
その話を裏付けるように、76歳だというこの男性は頻繁に鞍掛山へ登るベテランでした。
「(今まで鞍掛山に)50回登ったので、あと50回を目指そうと思ってます」
「定年退職してからポツポツと登り始めて、本気で登り出したのが一昨年辺り」
一方、こちらには二人組の女性登山客が。仲睦まじく、会話を楽しみながら登山と向き合っているそうです。ところで、登山中の会話の内容は?
「お互いの家族の状況だったりとか。愚痴もたまにあります(笑)」
こちらの方は、また違う目的で山を登っているそう。
「お花を見たくて。そしたら、すごいきれいなので驚きました」
たしかに、山中ではカタクリの花がこんなにきれいに咲いていましたよ!
鞍掛山に登り、群生地の花をカメラで撮る。そんな目的の登山客もいるわけです。
そして、登山の最大の醍醐味といえば山頂からの眺めでしょう。低山登山といえども、その光景は絶品でした。ほら、見てください!
向こう側には、標高2038メートルの岩手山がそびえ立っています。ここからだと、岩手山を登っている人まで見えそうですね。
「そこに山があるからだ」の意味が、なんとなくわかった気がします。登山することで新たな目標ができたり、人生の悩みがリフレッシュできたり、山中でしか味わえない楽しみが満喫できたり……。そんな山があるから、人は登りたくなるのかもしれません。
【基本情報】
放送日:2024年5月2日
放送局:テレビ岩手
番組名:ニュースプラス1いわて
スポット名:鞍掛山
住所:岩手県滝沢市
(編集:ノオト)