ゆ~わくワイド&News
子どもが扮装する「キツネ踊り」がみどころの姫島盆踊り!伝統行事が直面する少子化問題
[大分県 姫島村 大海地区 等]
大分県の姫島(東国東郡姫島村)では毎年8月14~16日の3日間、「姫島盆踊り」が開催されます。
中でも、注目はこちら。
白塗りしてる! この子どもたちが演じているのは山海塾……ではなく、子ギツネです。顔を白く塗ってひげを描き、白ずくめの衣装に身を包んだ子どもたちが、キツネの仕草を見せながら跳ね回る「キツネ踊り」は、この盆踊りの一番人気です。愛くるしいですよね。
お客さんも大満足です!
実はこの「姫島盆踊り」、新型コロナウイルスの影響により3年連続で中止になっており、2023年は4年ぶりの開催となりました。
4年の間で、いろいろなことが変わっています。この行事で「キツネ踊り」と同様に人気を集めてきた、子どもたちがタヌキに扮して踊る「タヌキ踊り」。2017年の様子を見るからに、ユーモアたっぷりです!
しかし、踊りを行う大海地区では少子化で子どもが5人ほどしかおらず、2023年に行うことはできませんでした。40年ほど続いた「タヌキ踊り」ですが、初めて断念せざるを得なかったのです。
大海地区出身の人たちは、この報に複雑な心境を吐露しています。
「ちっちゃいときは、やっぱり(踊って)楽しかったですね。悲しいけど、しょうがないのかなあ……とも思います」
「子どもが増えることはないので、恐らく(来年以降も)ないんだと思います」
ほかの地区でも、少子化を理由に踊りを取りやめる事態に陥ったそう。例年は1日に20ほどの踊りが披露されますが、2023年は15の踊りにとどまりました。
4年ぶりに復活した伝統行事は、島ににぎわいをもたらしました。しかし、その伝統をいかに受け継いでいくかが今の課題なのです。
【基本情報】
放送日:2023年8月16日
放送局:テレビ大分
番組名:ゆ~わくワイド&News
出演:野島亜樹アナウンサー
(編集:ノオト)