お客さんでごった返すスーパーの店内！ 「あんドーナツは売り切れ？」の声が店内にこだまし、まるで新型ゲーム機の発売当日さながら。

こちらは2023年8月に、愛媛県松山市の沖合にある中島に誕生したスーパー「フレンド8」です。できたてほやほやでおいしいお惣菜に力を入れているそう。

地方スーパーが大好きな筆者にとってはぜひ足を運んでみたい場所です。

そのスーパーの仕掛け人は松山市在住の俊成りんこさん。高校卒業まで中島で過ごした経験から、過疎と高齢化が進む中島に活気を取り戻すべく、スーパーの再建に乗り出しました。

子どものときから慣れ親しんだスーパーが閉店すると知り、「これはスーパーだけではなく島もなくなるぞ」と危機感を覚えたのがきっかけだそう。

スーパーはただ食料品を買い出す場所ではなく、地域の人にとっては交流の場になったりと生活に欠かせない場所。私も幼い頃から通っていた地元のスーパーが閉店したとき、とても悲しかったことを記憶しています。

老朽化した建物を修復し、どんなメニューを出すか試行錯誤を重ねる毎日。オープン初日の朝は俊成さんをはじめ、たくさんのスタッフが慌ただしく動いていました。

いざオープンするとお店は大賑わい。お店の目玉メニューであるカレーも大人気です。お店は人でいっぱいになりレジには大行列ができていました。

こうやって気楽に訪れて温かい食べ物が食べられる場所っていいですよね。いつか行ってみたい！　のぞいてニッポンでお惣菜特集ができたらいいな……。

俊成さんが推薦した店長の猪股さち江さんは「フレンド8をきっかけに色々なことを発信できる場になれば」と意気込みます。

俊成さんも「島の人からの『ありがとう』が私の原動力になっている」と笑顔を見せていました。

こうやって地域でがんばっている人の姿を知ってもらって、そしていつか訪れて地方の良さを知るきっかけを作るのがのぞいてニッポンの役割だと思います。動画ではお店を再建するまでの心境や惣菜メニュー開発の様子などたっぷりお届けしているのでぜひご覧ください！

のぞポンライター

神田（こうだ）

山口県出身のライター・編集者。地方のニュースが大好きだし、明るく朗らかで気さく。