NEWS CH.4
【次世代】各家庭で水を循環させて再利用︎! 水道いらずの水システムがスゴい
[愛媛県 西予市 城川町 等]
半世紀以上前、高度経済成長期に一斉に整備された現行の水道システム。現在の日本では、人口減少や上下水道の老朽化に伴う財政状況の悪化が問題視されています。
そんな水問題の構造的な解決策の一つとして、愛媛県とWOTA株式会社が共同で、水道に代わる新しい水システム「Water2040」の実証実験を行いました。
今回実験が行われたのは、世帯ごとに水を循環させる「小規模分散型水循環システム」というもの。雨水や一度使用した水を、複数の処理を経て殺菌することでまた使うことができます。この循環が各家庭でできるのは新時代感がある……!
実験の舞台は人口減少が進む西予市城川町。この新たな水循環システムが、世界で初めて民家に試験導入されました。
調理や洗濯、お風呂などの生活用の水と、トイレ用の水は分けて処理・貯水されます。ちなみにウォシュレットは人の肌に触れる水であるため、トイレ用ではなく飲用基準の水質になっているそう。これはかゆい所に手が届く!
また、AIとセンサーが水質と水量を24時間監視してくれるため、使える水の量が常に分かるようになっています。シャワーがあと何回分浴びれるかなど、視覚的にわかりやすくなっていていいな〜!
城川町で100世帯の水道を維持・修理する場合、15億円以上が必要とされています。一方、この水循環システムを導入すれば、費用を40%も削減することが可能なんです。
西予市から始まった世界初の実証実験は、伊予市や今治市でも順次展開予定。持続可能な水インフラの構築に取り組む愛媛県とWOTA株式会社に注目です!
【基本情報】
放送日:2023年8月31日
放送局:南海放送
番組名:NEWS CH.4
取材先:WOTA株式会社
(編集:ノオト)