NEWS CH.4
“柑橘王国”愛媛、生き残りなるか? フランス大統領の右腕に河内晩柑を売り込み!
[愛媛県 松山市 一番町 等]
信じられません。“柑橘王国”として名高い愛媛県ですが、2020年産の県内の柑橘類生産量は全国で2位だったらしいです。1位じゃなかった! 統計開始から2度目となる首位陥落です。
悲しみのステージは続く。温州ミカンの栽培適地は、年間平均気温が15~18度の地域とされています。このまま温暖化が進むと、2100年には愛媛に温州ミカンを収穫できる地域がなくなってしまうそう。つまり、愛媛が“柑橘王国”と呼べなくなる可能性が出てきたのです。
愛媛県庁が立ち上がりました。特命チームを結成し、県内の河内晩柑をEUに輸出するためのミッションが動き出したのです。今回、向かうのはフランス。現地のバイヤーを招くランチ商談会を開催し、そこで河内晩柑を売り込みます。
これがまた、すごいスケールの大きさ! なんと、エマニュエル・マクロン大統領の右腕と言われ、次期首相とも目されるステファン・ラヤニ氏を商談会に招こうと特命チームは目論んでいるようです。彼は“美食の都”パリの台所とも呼ばれる「国営ランジス市場」のトップを張る人物でもあるのです。
パリで行われる商談会に臨むは、いわば“オール愛媛”。愛媛県知事、駐フランス日本国大使らを擁し、一丸となって現地の名だたる料理人やバイヤーを出迎えます。フランスの有名シェフであるフレデリック・ジョノー氏が腕を振るい、河内晩柑料理をパリの目利きたちに体験してもらいます。
結果、リアクションは上々。なんと、その場でいくつかの契約も決まりました。これって、すごいことですよ! ただ、一つだけ計算外が。ランチ商談会にラヤニ氏が姿を見せなかったのです。
パリ滞在の最終日、特命チームは国営ランジス市場に直接乗り込みました。フランスまで来て、ラヤニ氏に会わないわけにはいかない! 東京ドーム50~60個分の広さの市場内で、出会うことはできるのか……。
果たして、ラヤニ氏に河内晩柑をプレゼンできたのか? その結末は……動画本編でご確認ください。一つだけ言える事実は、河内晩柑の未来は明るいということ。
“柑橘王国”が窮地から脱すべく奮闘する姿、見る者を惹きつけます。
……っていうか、EUに輸出させるばかりじゃなく、見ている我々のほうも河内晩柑を食べたくなってくるんですけど。もちろん、お取り寄せは可能なので気になる方は要チェックです!
【基本情報】
放送日:2023年5月30日
放送局:南海放送
番組名:NEWS CH.4
取材先:愛媛県庁
住所:〒790-0001 愛媛県松山市一番町4-4-2
(編集:ノオト)
【ビタちく愛炸裂!】長野県民が愛する「ビタミンちくわ」が5ヶ月ぶりに生産再開!
[長野県 長野市 篠ノ井杵淵字大門西 等]
神田(こうだ) のぞポンライター
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