こうちeye
【コリコリ】廃棄していたブリのホルモンを商品化⁉︎ 独自の製法で鮮度もバツグン
[高知県 宿毛市 等]
高知県の西南端に位置する宿毛(すくも)湾。雄大な自然に囲まれた豊かな漁場で、ブリの養殖が行われています。今回は、こちらの新鮮なブリの身を使った料理をご紹介……しません。とある希少な部位が主役なんです!
養殖ブリの加工・販売を手がける会社「勇進」。1匹のブリから30〜50gしか取れないというブリの胃袋を加工し、「ブリホルモン」として販売しています。魚のホルモンって、見たことない……!
痛みやすく臭みも出るため、一般的には市場に出回らないというブリの胃袋。勇進では、水揚げから4時間以内の下処理・急速冷凍のほか、水揚げ前にエサを与えないことで臭みを消す工夫を行っています。そのため、新鮮で美味しいホルモンとして消費者のもとへ届けることができるんです。
ブランド「荒木さん家のブリ」シリーズの一つとして、会社のHPなどで販売されているブリホルモン。ポン酢やキムチの素で和えるなど、さまざまな味付けで楽しめます。これはおつまみにピッタリだぞ……。
年間およそ600トンの養殖ブリを加工・出荷する中、5トンもの量が廃棄されていたというブリの胃袋。「もったいない」という思いがきっかけとなり、この商品が誕生しました。
手塩にかけたブリだからこそ、余すことなく活かしたい。社長の荒木俊慶さんは胃袋にとどまらず、骨や心臓など通常は廃棄されてしまう部位の商品化も目指しています。
「本当にブリはどこを食べても美味しいので、色んなところを商品化していきたい」(荒木さん)
荒木さんの話しぶりからは、生産したブリへの愛と自信が感じられます。生産者の方が言うんだから間違いなく美味しいでしょう。みなさん、今度のおつまみにブリホルモンはいかがですか?
【基本情報】
放送日:2024年7月16日
放送局:RKC高知放送
番組名:こうちeye
取材先:株式会社勇進
住所:〒788-0028 高知県宿毛市新港1124-9
(編集:ノオト)