青森県出身のタレント・王林さんがプロデュースするアパレルブランドで販売されている、こちらのかわいらしいバッグ。一見ふつうの革製品に見えますが、実はりんごの“搾りかす”を原料に作られたレザーが使用されているんです！

廃棄りんごや残渣（搾りかす）で作る人工皮革「RINGO-TEX」を開発したのは、青森県のベンチャー企業「appcycle」の代表取締役・藤巻圭さん。海外でりんごのレザーに出会い、ふるさとのりんごでも作れないかと考えたことが開発のきっかけでした。

りんごジュースなどの加工食品を取り扱うJAアオレンでは、1日200トンのりんご加工を行う際に60トンもの残渣が発生してしまうそう。約3割が廃棄になってしまうとは……。

その残渣をイオンや風の力で乾燥させると、このようなさらさらとした粉状に。元がりんごだなんて言われないと到底気づかない見た目ですが、ほんのりドライフルーツのような香りがするそうです。

さらに、一般的な人工皮革にはCO2を排出する石油成分が使用されていますが、この「RINGO-TEX」は石油成分を半分ほどに減らすことができます。とことん環境にいい素材で素敵……！

そんな「RINGO-TEX」は、SDGsをテーマとした全日空の特別塗装機のヘッドレストカバーにも採用されました。青森県のりんごで作られたレザーが、SDGs促進の一環としてアメリカやヨーロッパの空を飛んでいるのは、なんだか感慨深いですね。

「今私たちの目標はりんごのレザーの商品を青森県民一人ひとりに持っていただくこと」と藤巻さん。エコでおしゃれな「RINGO-TEX」の魅力がこの動画で伝わり、青森県のみならず全国的に広まっていくことを願っています！

のぞポンライター

はらつかう

宮城県で生まれ、宮城県で漫画やイラストを描いています！いろんなことを結構頑張れます！