2023年度の高文祭（全国の高校生による芸術文化活動の祭典）で優秀賞に輝き、全国大会への切符を手にした同部。沖縄の郷土芸能を学ぶ若者たちを牽引する存在です。

2023年12月には、郷土文化コース創設30周年の記念公演が開催されました。メンバーの中でも特に多くの演目に出演するのは、1年生の石垣正城（まさき）さんと、3年生で副部長（ともに当時）の大城千夏さんです。

さあ、いよいよ昼の部の開幕！ 生徒たちは舞踊や空手などの古武術、OB・OGによって考案された創作エイサーなどを披露しました。

獅子舞の演武では、力強い動きで会場を沸かせます。

演目のトリを飾るのは、地元・南風原町津嘉山（つかざん）の大綱曳を独自にアレンジし、高文祭で優秀賞を受賞した舞踊『御願綱（うがんづな）』です。

公演を終えた生徒たちの表情は晴れやかでした。まだ一年生の石垣さんは、今後の抱負を述べます。

「（2024年の目標は）もちろん、全国大会で日本一を獲ることです」（石垣さん）

一方、3年生の大城さんはさらに研鑽を積むため、2024年春から沖縄県立芸術大学に進学します。

「（大学では）技術だったり、沖縄の歴史や方言などをもっと学んでいきたいなっていうのが抱負です」（大城さん）

沖縄が誇る文化・芸能を未来へつないでいく若者たちは、本当に一生懸命。合言葉は「一生懸命がカッコイイ！」です。

のぞポンライター

寺西ジャジューカ

東京生まれ東京育ち……だけに、地方のおいしいものに憧れがある。子どもが好きそうな食べ物が好き。