今日ドキッ!

でっけえ! 特大ニシンで愛される小樽の老舗食堂が乗り越えた、不漁の危機

[北海道 小樽市 祝津 等]

この動画の見どころ!
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看板メニューの特大ニシン焼き!
02:50
昭和33年、小樽に青塚食堂が開店
05:22
“幻の魚”となったニシンの漁獲量が復活した理由

「秋はサンマの季節」と言われますが、“春を告げる旬の味覚”としてはニシンが有名です。つまり、魚は1年じゅうおいしいということ。

ところで、小樽にある「青塚食堂」をご存知ですか? 昭和33年創業、地元民に愛される老舗です。同店の看板メニューは、名物の「特大ニシン焼き」。

テーブルに運ばれてくるや、多くのお客さんが「でかい!」と歓喜の声を上げています。本当に、でけえニシン!

食堂を取り仕切るのは、常連客から“お母さん”と呼ばれる本間準子さん。実は、彼女は同店の3代目です。

そして、社長を務めるのは本間さんの兄の青塚忍さん。2人の親の代である昭和33年に食堂は開店します。

昭和初期、北海道の日本海側ではニシンの捕獲量が桁違いに豊漁でした。しかし、次第に漁獲量は激減。ニシンは“幻の魚”となってしまいます。青塚食堂、ヤバいのでは……。

ここでキーマンになったのは、忍さん。当初は家業を継がず、小樽市役所の職員になっていた彼は、市役所の水族課で資源を復活させるべくニシン稚魚の放流事業に携わりました。

しかし、なかなか稚魚が成魚にならない。しばらく、不漁は続いたままでした……が、放流事業から13年経った頃に奇跡が起こった! その頃は市役所を退職し、青塚食堂の社長になっていた忍さんの元に朗報が届きます。

ニシンの卵と精子で海が乳白色に染まる現象、「群来(くき)」が起こっていたのです。いわば、これは豊漁の前兆。つまり、ようやく放流事業が実を結んだということ。

というわけで1~4月の間、小樽産ニシンは同店の看板メニューとして親しまれるようになりました。いやはや、すごい縁と壮大なストーリーじゃないですか!

動画本編では、ニシン以外にも青塚食堂が誇るたくさんのメニューが紹介されています。なんと、このお店のカツカレーを「宇宙一!」と絶賛するお客さんまでいる模様。どれだけお店が愛されているか、伝わってきますよね。

いや、小樽に住む人がうらやましいんですけど……。常連客になりたい!

【基本情報】

放送日:2023年4月12日

放送局:北海道放送

番組名:今日ドキッ!

出演:金城茉里奈アナウンサー

店名:民宿 青塚食堂

住所:〒047-0047 北海道小樽市祝津3丁目210

(編集:ノオト)

のぞポンライター

寺西ジャジューカ

東京生まれ東京育ち……だけに、地方のおいしいものに憧れがある。子どもが好きそうな食べ物が好き。

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