えび☆ステ
【変な家ならぬ】「変な弁当」「変な店」「変な営業時間」その裏にはドラマがあります
[秋田県 秋田市 等]
主演・間宮祥太朗の映画『変な家』が話題。ホラー感強めの、かなり怖い作品らしいです。見てみたい!
話はガラッと変わって、秋田県大仙市には「変な弁当」があるとのこと。なによ、変な弁当って? 見てみたい……。
実際に同市のファーマーズマーケット「しゅしゅえっと まるしぇ」へ行ってみると……うわーっ!
本当に、「変な弁当」がありました。ごはんの上に巨大なフランクフルトが“ドカ~ン!”と乗っかった「醤油フランク飯」。気持ちはわかるけど、どうしてこんな弁当をつくった?
理由は、フランクフルトがおいしいから。同店の藤田学店長がJAめぐみのの商品「醤油フランク」を焼いて食べると、しょっぱくて秋田県民向けですごくおいしかったそう。でも、加工されたフランクフルトを陳列しているだけじゃお客さんの目に留まりにくい。フランクフルトへの愛ゆえに、この「変な弁当」は生まれたのです。
そして、その横にあったのはこちら。
「げきからぼだっこ飯」が150円で売られていました。ぼだっこが小さすぎて、逆にインパクトの大きい一品。
「しょっぱさのランクが激辛ということで。もしかしたら、(この小ささでも)ごはんが足らないかも」(藤田店長)
変な弁当だし、お店側のアイデアも変です。でも、売れ行きは好調だからなにも言えねえ。物珍しさから、子どもをはじめとして人気を博しているそう。藤田店長の判断は確かでした。
さて、ここからは「変な弁当」ではなく「変な店」をご紹介。持ち帰り専門のお弁当屋さんである「村田商店」(秋田市)は、営業時間が変です。
人気メニューは、この「肉フライ弁当」。甘辛い醤油ダレがしっかり染み込んだ豚肉と白身魚のフライが入っており、見るからにガッツリ! どうやら、弁当は変じゃない、みたいですね。
ド深夜~早朝にしか営業していないのに、お客さんは続々とやってきます。店主の村田知奈美さんがお一人でつくった約30個の弁当やおにぎりが次々に売れていくさまは壮観! 真夜中はトラックや代行運転のドライバーたちが、明け方は釣り客や早朝ランナーが……などなど、さまざまな需要があるようです。
あと、変なのは営業時間だけじゃありませんでした。お店の看板がないんです。
営業中を知らせるのは、お店の外で点滅する赤色のランプのみ。
その理由を、店長の村田さんは明かします。
「知ってる人だけ(来てくれれば)……」(村田さん)
いや、だとしてもこのお店の存在を知るのは至難の業なのでは?
「あ~、変な人しか来ないのかもしれない」(村田さん)
ちょっ、言うに事欠いて……。「変な営業時間」と「変なお客さん」で、変づくしの村田商店。
でも、お店と村田さんはみんなに愛されています。「コンビニよりもおいしい」という理由で来店するお客さんは多く、「営業時間×人気」の2つの要素から村田商店の弁当は入手難易度MAX!
ところで、なぜこんな営業時間なのでしょうか? それは、村田さんにもわかりません。お店には40年の歴史があり、ド深夜~早朝営業になったきっかけは今や知る由もないのです。
長い歴史だけに、お店にはいろいろなことがありました。先代である母の死、お店を襲った事故……。それらの詳細については、動画でご確認ください。
「変な弁当」「変な店」「変な営業時間」「変なお客さん」……その中身を知ると、決して「変な●●」はマイナスの意味ばかりじゃないようですね。
【基本情報】
放送日:2024年4月12日
放送局:秋田放送
番組名:えび☆ステ
出演:藤田裕太郎アナウンサー
店名:しゅしゅえっと まるしぇ(〒014-0001 秋田県大仙市花館字常保寺106-1)、村田商店(〒010-0944 秋田県秋田市川尻若葉町5−15)
(編集:ノオト)